毎日ばあちゃん

99才、お迎えが来たけど断ったばあちゃんの事。家族の事。自分の事。

終わりと始まり

仕事を辞める事が決まった次の日、しばらく会っていなかった友達から「元気〜?」と一言だけのLINEが来た。彼女とは、元彼の友人として出会った。ヘナアーティストであり、ポイパフォーマーであり、ものづくりもする彼女と、その頃マクラメ作家を夢みて駆け…

あと2ヶ月

仕事を辞める事にした。というか、そもそも契約社員として今の会社に入った1年前、当初から3ヶ月で辞めるか、半年で辞めるか、、なんて思って入社したので、正確には辞めるタイミングを決めた、と言った方がいいのかもしれない。割り切って働く予定が心折れ…

記憶の退化

3年振りにブログに戻ってきて、そんなに多くはない自分の過去ログを読んでみてビックリした。。今の私、3年前と比べ物にならないくらい幼い頃の記憶が退化している。。おーい?私の記憶は一体どこへいってしまったー!ってまぁ、どこにもいってないんだけれ…

久々ばあちゃん

すごく久しぶりに、はてなブログをひらいてみた。長らく放置しても、普通に使えるもんなんだなぁ・・!なんて当たり前のことを思いながら、3年振りのブログを綴ってみている。3年前、もう残り時間あとわずかと言われたばぁちゃんは、病院に入院したまま元気…

ばあちゃんの足の爪

仕事が忙し過ぎて全然更新出来なかったけど、寝れない夜を過ごして朝まで起きてしまったから久々に更新しようかなと思う。この1ヶ月、ひたすら仕事に明け暮れていた。仕事に追われて他のやる気が起きないって人生で一番避けたいことなんだけど、不覚にも今そ…

万引き家族

映画、『万引き家族』を見てきた。と言っても公開直後に見たのでもう1ヶ月以上前のことなんだけど、なかなかブログを書けずにいた。何度も見直しては書き直して、やっと上げれるかな。とにもかくにも、カンヌでパルムドールを獲得した話題作。「一番好きな映…

junnos@chitchat 2018/6/21

junnos(ジュンノス)という果てしなくカッコいいアーティストがいる。『旅人』という言葉がとてもしっくりくる。男臭さと繊細さが入り混じった何とも言えない歌詞を綴り、そこら辺の道端で出会ったら絶対職質されそうな見た目をしている。奥さんと小さなお…

誰かの霧が晴れるように

神奈川のチベットと言われる相模原、藤野。日本で一番アーティスト在住密度の高い地域であり、パーマカルチャージャパンの所在地でもある。自然とアート、古の知と最先端の知が融合した緑豊かなこの場所は、私の癒しの場所であり、インスピレーションとイン…

ショートトリップ

2年前、台湾に行った時のメンバー3人で春水堂(チュンスイタン)横浜店に行って来た。実はここ最近、以前台湾で食べたシェントウジャンが食べたくて、自分で作ったりしてたのだけど、お店の食べてみたいね〜ということで探して行き着いたのがここ春水堂。本…

そうめんと梅仕事と

今年初のそうめん。たっぷりの麺つゆ刻んだみょうが焼きのりいりゴマシーチキン最後にゴマ油をほんの少しこれをつけダレにしてそうめんを食べる。海苔はいらなかったかな、とか麺つゆが濃かったなと思いながらミョウガの風味を楽しむ。たくさん茹でたそうめ…

マクラメと私

2011年。1ヶ月かけてタイを旅した。バンコクを拠点に、南の離島コタオ、その後北に向かい、ミャンマーとの境くらいまでをノープランに気ままに移動する旅だった。ワーホリでオーストラリアに行っていた当時の彼が、約2年のワーホリが終わるタイミングでその…

ユザーンとアミットロイさん @北インドまつり

アミット・ロイとユザーンの北インド古典音楽コンサート。お2人とも超絶カッコよかった。。トラディショナルなインド音楽について全く知識がなくても、誰もが引き込まれ、魅了される演奏だと思った。私は楽器演奏はほとんど出来ないけど、普段アフリカのトラ…

分かる必要のないこと

登山家の栗城史多さん死亡の知らせが飛び込んで来た。今回のエベレストアタック中、体調不良により途中下山している中での遭難だったとのこと。(まだ速報段階なので詳細は不明)事務所が公式一報を出しているので、亡くなったのは間違いない。享年35才か。…

おすすめの一冊 「ここは、おしまいの地」

小さい頃、私はばあちゃんの大切な指輪を失くしてしまったらしい。自分では全く覚えていないが、ばあちゃんの鏡台から指輪を持ち出し、どこかに隠してしまったそうだ。自分では全く覚えがないので、意図的ないたずらではないのだが、指輪は結局見つからず。…

行雲流水

坂爪圭吾という面白い人がいる。直接会ったことないのだけど、『いばや通信』というブログを書かれていて、定期的に拝読している。【いばや通信】http://ibaya.hatenablog.com/たくさんの読者がいるので、知ってるよ、という方も多いかもしれない。私は、彼…

バスケの神さま

仕事が忙しくて激しくモチベーション低下。 ブログからもしばらく遠のいてしまった。。 ほとんど読んでもらうことのないこのブログだけど、何を書けばいいのか考えてしまったのもよくなかったなー。ということで、今日は単に自分の思いを吐き出す日。 小学校…

vol. 12 母の記憶

亡くなった母の事を少し書いておこうと思う。以前のブログでも簡単に触れたが、私の産みの母親は、私が2才半の時に癌で亡くなっている。まだ30代だった。なかなか風邪が治らない、と病院に行ってみたら末期癌だったらしい。その時点で余命3ヶ月宣告を受けす…

vol.11 また桜の季節

みんながお花見に飽きてしまう前に、絶妙なタイミングで散っていく桜。 ほんと桜って散り落ちたひとひらまで美しい。 道を歩いていて、どこからともなく花びらが風に乗って飛んできたりすると、天使かなと思うくらい感動する。 (2018.4.3 通勤途中…

満員電車にゆられ、、

今日は休みで、思い立って都内に出て、終電でこんな時間に帰ってきた。都内からの終電はいつもぎゅうぎゅうに混んでて、乗り込んだ瞬間げーって思う。会社の転勤で住み慣れたまちを離れ、都内で暮らすようになった頃は、毎日ぎゅうぎゅうの電車に乗って頑張…

なんて素敵な話だろう

桜と月。今日はとっても暖かくて、夜になると今度はお月様が太陽みたいに明るくて、こんな日はなんとなくまっすぐ帰るのがもったいないなーって気持ちになる。そんなわけで仕事が終わって回り道して、大好きな場所へ。ここ、花びらが舞い散るようになるとさ…

今後のこと

ばあちゃんの見守り日記と言いつつ、ひたすらこれまでの経過というか思い出話というか、個人的思い入れを書き綴り、だからどうしたという内容なのだけれども、文字に起こす事で気持ちが整理されるってこともあるんだなぁと実感しています。ブログ、初めてみ…

vol.10 ごめんなさい・・・

ばあちゃんが入院して何度目かのお見舞いの時。 その日も私は1人で病室にいた。 ばあちゃんはベッドから窓の外をずっと見ている。 つぶらな瞳に何が映っているのか分からなかったけど、どこか遠く、ここではない向こう側の世界を見ているように思えた。 日…

vol.9 悲しいことばかりじゃない

ばあちゃんは反応薄くても意識も耳もはっきりしてるので、耳元での大声は不要だ。 なんせ2つ隣の患者さんのか細いオナラの音まで聞こえているくらいだ。うかうかひそひそ話しも出来ない。 でも、そういった個々の状況を全ての看護士さんが把握しているわけで…

vol.8 ばあちゃん不死鳥のごとく

さて、一時は弥勒菩薩のお迎えが来たばあちゃんだったが 入院から3カ月程して意識が完全に戻った。 体力をあまり消費したくない?ときはお見舞いの人がきてても目を開けない。 これは意識的。 そしてそんな時でも隣のベッドのおばあさんがおならしたりすると…

今日はお誕生日

ばあちゃんが無事に?元気に?99才を迎えることができた記念すべき春分の日の今日。お祝いに行った地元に住むいとこたちが、写真と動画を送って来てくれた。とっても元気そうでよかった( ;∀;) ありがとう。ありがとう。センテナリアンまであと1年。

vol.7  弥勒菩薩現る

ばあちゃんは自発呼吸出来ているものの意識は行ったり来たりという状況で、もう長くはないだろうという医師の診断だった。 だから、無理な延命はせずに点滴だけで 出来る限り自然な形で送り出そうという親の判断に私も賛成だった。 点滴で最低限の栄養が補給…

vol.6 入院

帰ってきてからも、胸のざわざわは続いていたので、ばあちゃん入院の知らせには、やっぱりか・・と思ってしまった。 もう長くは持たなそう、という事だった。 意識のあるうちに会っておかなきゃ。 そう思って急いで飛行機をとり、私はばあちゃんの元に向かっ…

vol.5  言ってはいけないこと

ばあちゃん脱走事件以降、何だか胸のそわそわした感じが抜けなかった。 そして正月休みも終わりに近づき、いよいよ今日が帰る日。ばあちゃんは今年初のデイサービスに出かけてしまった。今日が私の帰る日だよ、と告げられないままばあちゃんは出かけていった…

vol.4 ばあちゃん脱走

「9〇才、薬一服のまず元気です。」 体が丈夫というのがこの世代にとってはことのほか自慢のようだ。 「あらー、そのお歳で、お元気ですねー。」という類のことを言われるたびに、上機嫌でこう答えていたばあちゃん。 生きているだけでまるもうけ、いつでも…

vol.3  それから

母と祖父の死以降、自宅とその向かいに立つばあちゃんの家を行ったり来たりする生活が始まった。 まだおねしょをしがちだった私は、1人ばあちゃんの家に預けられることも多かった。 そうして母の死から2年ほどたったある日の日曜だった。 その日は日曜日で、…