毎日ばあちゃん

99才、お迎えが来たけど断ったばあちゃんの事。家族の事。自分の事。

満員電車にゆられ、、

今日は休みで、思い立って都内に出て、終電でこんな時間に帰ってきた。

都内からの終電はいつもぎゅうぎゅうに混んでて、乗り込んだ瞬間げーって思う。


会社の転勤で住み慣れたまちを離れ、都内で暮らすようになった頃は、毎日ぎゅうぎゅうの電車に乗って頑張ってたんだけど。

今にしてみると、ほんとよく頑張ってたなーと思う。


朝のラッシュ時は電車の各扉前に何人も駅員が待機してて、もうこれ以上乗れないってくらい混んでる電車に人をぎゅうぎゅう押し込む。

我先にとなりふり構わずな人たち。殺伐とした車内。

なんか、壊れてるよなー、って事にあの頃は全く気づく余裕がなかった。


そんな時に出会った自由人の彼。

働かなくてもお金がなくても全くノープロブレムで、毎日楽しそうな姿に衝撃を受けた。

仲良くなるにつれ出会う彼の友達もまた、衝撃だった。

こんな生き方・価値観もあるんだ、という事を彼と彼の友達から学び、私は10年以上働いた会社を辞めた。


それがいい悪いはおいておき、会社の歯車となって資本主義の渦の中にいた時は見れなかった世界があるということ。

一般的な勝者敗者という評価はさておき、自分にとっての幸せって何かを考える余裕は、離れてみないと生まれないということが、離れてみてやっと分かった。


色んな呪縛から解き放たれた私はいま、この歳になってようやっと、自分の人生を歩み始めたように思う。


もっと早く気づいてたらなーとかとも思うし

とは言え人生当然山あり谷ありで結局大変なんだよなって事も身にしみてるが、でもそんなこともぜーんぶ含めて

自由人の彼との出会いに、私は心底感謝している。



なーんて昔のことを思い出したのも、このマンガがきっかけ。


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2018年マンガ大賞3位。

コナリミサトさんの『凪のお暇』。


とあることをきっかけに会社を辞めた28歳主人公凪の、自分を見つめ直す時間=『お暇』

を描いたマンガ。


自分のお暇経験とリンクするところがちょいちょいあって、はまってしまった。

お暇経験してなくても恋愛要素も強いし、とにかく面白いのでおススメです。





ちなみに自由人だった彼は、今はもう子の親となり、家庭を支える大黒柱として社会に揉まれて頑張っているのだから、人生ってほんと分からない。

いい、わるいなんてなくて、ただ今を生きるってことなのかな。