万引き家族
映画、『万引き家族』を見てきた。
と言っても公開直後に見たのでもう1ヶ月以上前のことなんだけど、なかなかブログを書けずにいた。何度も見直しては書き直して、やっと上げれるかな。
とにもかくにも、カンヌでパルムドールを獲得した話題作。
「一番好きな映画監督の作った新作」という自分のうがった思考を停止させて、ひたすらこの一作品を見て感じる事に集中しようと思って見てきた、感想。
ネタバレにならない程度に・・今回映画を見て私が感じた一番の印象は
「今までにない是枝作品」だなーということ。
それがいいか悪いか、好きか嫌いかはぜひともご自分で見て判断して欲しい。
とにかく私は、是枝さんの新境地?というか、新たな一面を見た気がする。
というのも、今回の映画は今の日本・・・いや、日本の政治を直接的に批判する要素が強い。
確かに今までも是枝作品はメッセージ性が強かった。
ドキュメンタリー出身というだけあって、家族や人の関わりというフィルターを通して常に社会性のある物事をテーマにしてきた人だ。
でも、これまでは割と直接的な表現よりは間接的に、、穏やかな空気感を強調してメッセージを伝えてきたように私は感じている。
今作品はその表現方法というか、手法?に大きな変化を感じた。
是枝監督という人の中に内在する怒りにも似た強い感情。
と言ったら言い過ぎなのだろうか。。
うまく表現できないのだけど、そんな「芯からの強さ」を感じた。
今までで一番、今の日本を我が事として立ち返ったり、未来へ繋ぐ責任のようなものを問われている気がした。
何かのインタビューで、「誰か1人の為に作ったものは、結果多くの人の共感を得る。とにかく1人のために作れ。という製作時代の教えにそって、、今回のこの万引き家族という作品は、ある1人の女の子のために作ったのだと思う。。」と是枝監督本人が語っていたのだが、そのバックストーリーを概要だけでもいいから聞ける機会があればいいなぁと心から思う。
ティーチインのイベントなんかがあったら是非とも足を運び、直接聞いてみたいところ。
あー。。この映画を見た色んな人と、この映画について語りたい。
この映画を通して是枝監督についてを語るでもいい。
夜な夜なそんな会が出来たら楽しそうだな。
お酒飲みながらぐだぐだとね。
余談だが、、キャスティング(全てではない)にスポンサーの匂いがプンプンしてる感じがして、それが少しだけ残念でした。