ばあちゃんの足の爪
仕事が忙し過ぎて全然更新出来なかったけど、寝れない夜を過ごして朝まで起きてしまったから久々に更新しようかなと思う。
この1ヶ月、ひたすら仕事に明け暮れていた。
仕事に追われて他のやる気が起きないって人生で一番避けたいことなんだけど、不覚にも今その状況。
あたしはこんな働き方をしたいわけじゃない。
でも、やらなきゃ終わらない。
っていう使命感。なんだかなー。
寝れない今、ふと思い出したのはばあちゃんのことだ。
入院したての時のある出来事。
その頃、、おそらくお迎えが来る直前なのだけど、ばあちゃんは生死の境にいて、魂もふわふわしてたのだと思う。
蘇った今でこそ、視線ははっきりとしているし私と普通に電話で会話まで出来ているが、あの時ばあちゃんは私の事を分かっているようで分かっていなかったと思う。
黒目がまるで透明になったみたいに、どこかずっと、遠いところを見る目で私を見ていた。
元気な頃、ばあちゃんの足の爪を切るのは私の役目だった。
ばあちゃんはいつも私以外に頼めないと言っていたけど実際どうだったのか。
分からないけれど、でも実際いつも切るよと足の爪を見るとばあちゃんの爪は鬼のように長く伸びていて、あんまり長いと一気にバチンっと割れてしまうんじゃないかとヒヤヒヤしながら切っていた。
私のヒヤヒヤをよそに、ばあちゃんは何食わぬニコニコ顏で爪を切ってもらっていて、人に切ってもらうって怖くないのかなー、と思いながら切っていたのを思い出した。
それなのに、入院してすぐに私が足の爪を切ろうと看護婦さんに爪切りを借りると、ばあちゃんは怯えた顔をして遠ざかるように父さんの腕を掴んだ。
父さんはなだめるように「なんも怖くない。いつも切ってもらってたんでしょ。」とばあちゃんをなだめたけれど、その時ばあちゃんは私が爪きりを看護婦さんに返すまで父さんの腕を話さなかった。
ショックとは違う。
でも、今ばあちゃんに一体何がおこっていて、何を思っているのか、それが知りたいと思った。
何がおこっていたのかなんて一生分からないのに、そんなことを考えて眠れない夜。
あー。もう少し更新頻度あげれるようにしたいな。