毎日ばあちゃん

99才、お迎えが来たけど断ったばあちゃんの事。家族の事。自分の事。

junnos@chitchat 2018/6/21

junnos(ジュンノス)という果てしなくカッコいいアーティストがいる。


『旅人』という言葉がとてもしっくりくる。

男臭さと繊細さが入り混じった何とも言えない歌詞を綴り、そこら辺の道端で出会ったら絶対職質されそうな見た目をしている。


奥さんと小さなお子さん2人を連れ、車のおうちで全国津々浦々キャラバンしながらライブ生活を続けていたが、ある時その車が横転して、一家4人は「車のおうち」を失ってしまった。

その後、junnos一家は種子島に定住。それからは1年の間に 1〜2回?身近な場所までライブにやってくる。


そして今また、そのライブの時期がやって来た。


当日バッチリのタイミングで電車が遅延したため、 1時間もしない距離だったにもかかわらず、会場のchitchatに着いたのは予定の2時間遅れ。

残念ながら 1セット目を聞き逃してしまったのだけれど、ショットの差し入れをひっかけた後の2セット目は、丸々しっかり堪能出来た。 10時には終わらないとと言いながら、セルフアンコールよろしく、たっぷり 1 1時過ぎまで歌ってくれた。



はぁしかし。

1年振りのjunnosは変わらない鮮やかさでそこにいた。

 1曲ごとに泣きそうなほどの幸せを感じながら歌って踊って飲んで食べた。


chitchatには特に待ち合わせたわけではないのに待ち合わせたかのような久々な人たちが集い、

普段一緒に過ごしているわけではない人たちといつも一緒にいるみたいな感覚で同じ音楽を聞き、

同じ歌を一緒に口ずさむ。

誰もが笑顔になって騒ぎまくる小さな空間が心地よかった。


junnosの歌を聞いていると、普段どんなに辛い事があってもこれまで生きてきてよかったと心から思うし、これからもただ生きるだけなのだなと悟りのような気持ちが湧いて来るから不思議だ。

悲しいとか辛いとか、負の感情を一時忘れさせてくれるのとは違う。自分の中で無理なく消化出来ていくような感覚。

それも全てまやかしなのかもしれないけれど、それでもなんでもとにかくめちゃめちゃスッキリする。


好きなアーティストはたくさんいて、それぞれに良さがあって、junnosだけが特別なのではないけれど、彼の歌がたくさんの人に届けばいいなと心から思う。


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